エンジニアとして、実際にUnix/Linuxを用いて、システム開発を行う機会はよくあります。しかし、UNIX /LINUXの違いをよく分かっていない方や、どのような用途で使われているのか?分からない方も多いのではないでしょうか?
本記事では、そんなUNIX/LINUXの違いや用途などご説明します。
UnixとLinuxの違いとは!?
Unixは、1969年にAT&Tのベル研究所にて開発されたマルチタスク・オペレーティングシステムです。
WindowsやMacのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)の操作ではなく、CUI(キャラクターユーザーインターフェイス)というシステムで構成されています。
CUIは、マウスで操作するのではなく、コマンドを打ち込むことによって、アプリケーションの操作やシステムの操作を可能にしています。
Unixの登場以降、Unixをベースとした、さまざまなOSが開発されるようになります。
2007年から、Unixの商標の所有者である標準化団体の認証を受けたシステムのみが「UNIX」の商標を得られ、それ以外のUnixをベースに作られたOSは「Unix系」「Unixライク」と呼ぶようになりました。
Linuxとは?
Linuxは、1991年にフィンランドの大学生であった「リーナス・トーバルズ」によって開発されたOSです。
LinuxはUnixをベースに作られたOSで、狭義ではLinuxカーネル、広義ではカーネルとして用いたシステムを指します。そのため、Unixとほぼ同じ操作が可能となります。
しかし、標準化団体が定めるUnix標準に準拠しないOSであるため、Unix系のOSに分類されます。
Unix系のOSは、Linux以外にもさまざまなOSが存在し、システム開発の現場では「Ubuntu」「CentOS」と呼ばれるUnix系のOSが人気があり、よく使用されます。
Unix/Linuxのメリット
Unix/Linuxは、「軽快な動作」「セキュリティに強い」「動作が安定している」「ネットワークなどの設定・管理が容易」など、機能的に優れたメリットがたくさんあります。
そのため、企業や公共機関、官公庁などのシステムのサーバーとして開発・利用されることが多いOSです。
また、Linuxはオープンソース・ソフトウェアをベースに作られているため、OS自体のライセンス料が安く、Windowsに比べても導入するコストがかからないといった、メリットもあります。
Linux系のディストリビューション
「ディストリビューション」とは、OSや付属のソフトウェアをまとめてパッケージングしたものを指します。
多くのディストリビューションが無償で後悔されており、インストールするだけで使用することが可能です。
Linux系のディストリビューションのインストールは、「VirtualBox」などの仮想マシンに入れて、インストールするのが一般的です。
以下に人気のあるディストリビューションを紹介します。
CentOS
「CentOS」は、Linux系のOSで、Linuxカーネルを元に構築されたディストリビューションです。
完全無償で提供されており、動作も安定している為、多くの企業のシステム開発やサーバーとして用いられています。
Linux系のOSとしては、もっとも有名なディストリビューションであり、CentOSの書籍も数多く出版されています。
CentOSの詳細を見る
Ubuntu
「Ubuntu」は、Linux系のOSでアフリカの言葉で「他者への思いやり」と言った意味合いがあります。
誰でも簡単に使えるOSを提供することを開発目標としており、インストールしやすさ、操作のしやすさに重点をおいたディストリビューションです。
CentOsと同じく無償で動作も安定しているため、多くの企業や学習用として広く利用されています。
Ubuntuの詳細を見る
まとめ
Unix/Linuxの違いやディストリビューションなどご説明しました。WindowsやMacと異なりCUIでの操作が主流のため、慣れるまでは戸惑うこともあるかもしれません。
無料のディストリビューションも数多く配布されていますので、ご紹介した「CentOS」「Ubuntu」などをPCに入れて、Linux系OSの操作を体験してみてはいかがでしょうか?
実際に多くの企業で、システム開発に用いらていますので、覚えておいて損はありません。動作も軽快で自由にカスタマイズができますので、この機会にぜひ触れてみることをオススメします。
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