- 公開日:2017-2-12
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Pythonには便利なライブラリがたくさんあり、自由に組み込んで使用することができます。また、自分で作成したモジュールを組み込んで使うことができます。Pythonでライブラリやモジュールを読み込む際には「import」および「from」を使いますが、この2つは使い方がややこしく、違いをあまり分からずに使っている方もいると思います。
そこで今回はimportとfromの使い方について説明します。
importでモジュールをインポート
Pythonでライブラリやモジュールを使用するにはimportを使います。importの使い方は以下の通りです。
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import モジュール名 |
importのあとに半角開けてモジュール名をつけることで、そのモジュールを読み込むことができます。importはプログラムのどこに記載しても構いませんが、一般的にはプログラムの一番初めに記述します。そうすることで「このソースコードではこのモジュールを使用する」ということが一目で分かります。
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import math print('円周率:{}'.format(math.pi)) |
実行結果
この例では数学関連のモジュールであるmathをインポートし、利用しています。
asを利用して別名をつける
インポートした際に「as」というキーワードを使うことで、インポートしたモジュールに別名をつけることができます。
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import モジュール名 as 別名 |
モジュール名が長い場合はasを使って短い名前を付けることでコードが見やすくなりますし、入力もしやすくなります。
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import numpy as np #元はnumpyだがnpという名前を付ける narray = np.array([[1,2,3] , [4,5,6]]) print(narray) |
実行結果
[4 5 6]]
この例では科学計算に使われるnumpyというライブラリをインポートし、npという新しい名前を付けています。このプログラム中では「numpy = np」として扱われるので、npという名前でも正常に動作します。
fromで省略する
importでモジュールをインポートできるということですが、インポートしたモジュールのクラスを扱う場合、import文でインポートすると記述が少し面倒くさいことがあります。
今、以下のようなモジュールがあるとします。
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example.py class exampleClass: def print_example(self): print('This is example') このモジュールを読み込んでexampleClassのインスタンスを生成する場合は以下のようになります。 import example ex1 = example.exampleClass() ex1.print_example() |
実行結果
exampleClassのインスタンスを生成し、print_exampleメソッドを実行しています。このように他のモジュールのクラスを使う場合は「モジュール名.クラス名」としなければなりません。一度なら良いですが、何度も使う時はいちいちモジュール名を入力するのが面倒です。そんなときはimportだけでなくfromも使ってインポートします。
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from モジュール名 import クラス名(もしくは関数名や変数名) |
こうすることでモジュールではなくモジュールのクラス(もしくは関数や変数)を直接インポートすることになるのでわざわざモジュール名を打ち込む必要がなくなります。
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from モジュール名 import クラス名(もしくは関数名や変数名) |
実行結果
こうすればモジュール名であるexampleを省略し、クラス名だけで呼び出す事が出来ます。
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