- 公開日:2017-4-24 最終更新日:2017-4-23
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目次
Illustratorで作成したアートワークやオブジェクトをシンボルライブラリに登録しておくと、便利に使いまわすことができます。
たとえば、すでに作成したデザインを元に違うアレンジを加えたいときや、Webサイトに使用するアイコンやボタンの素材を一括で変更したいときなどに便利です。
Illustratorのシンボルの使い方や活用方法を学びましょう。
Illustratorのシンボルを使用する方法
1.シンボルの作成方法と保存方法
作成したアートワークを、シンボルとして登録してみましょう。
・シンボルを作成する方法
1.シンボルに登録したいオブジェクトを選択します。
2.メニューの「ウィンドウ」→「シンボル」を選択してシンボルパネルを表示させ、オプションから新規シンボルをクリック。もしくは、シンボルパネル内に登録したいオブジェクトをクリック&ドラッグします。
シンボルが作成できたら、今度はシンボルをライブラリに保存しましょう。
シンボルライブラリを読み込めば、登録したシンボルをいつでも呼び出せるようになります。
・シンボルを保存するには
1.シンボルパネルのオプションをクリックし「シンボルライブラリへ保存」ボタンをクリック。
2.名前を付けて保存します。保存したシンボルライブラリを呼び出すには、オプションから「シンボルライブラリの読み込み」を実行しましょう。
2.登録したシンボルの使用方法
使いたいシンボルをライブラリからアートボードへクリック&ドラッグすると、インスタンスとして使用できます。
インスタンスはシンボルにリンクしており、元になっているシンボルを編集すれば、配置したインスタンスも編集された状態のシンボルに置き換わります。
インスタンスは、単なるオブジェクトのコピーとは違ってデータが軽いことが特徴です。この特徴を利用して、Illustratorファイルのデータを軽量化しましょう。
3.インスタンスを置き換える方法
ドキュメントに配置したインスタンスは、後から他のシンボルに置き換えることができます。
この機能を使えば作成したボタンやバナーなどのデザインを一括で変更できます。
1.ドキュメントに配置したインスタンスを選択。
2.シンボルパネルの中から置き換えたいシンボルを選択した状態で「シンボルを置き換え」ボタンをクリック。
登録したシンボルを再編集する方法
配置したインスタンスはコピーしたオブジェクトとは異なり、そのままでは編集することができません。
シンボルとインスタンスのリンクを切って編集してみましょう。
1.シンボルパネルから「シンボルへのリンクを解除」ボタンをクリックします。解除した後は通常のオブジェクトに戻ります。
2.編集しなおしたら、シンボルパネルのオプションから「シンボルの再定義」をクリックしましょう。
3.シンボルが再定義され、配置していたインスタンスも変更されました。
シンボルツールを使ってシンボルセットを微調整しよう
シンボルツールを使うと、スプレーで吹き付けたようにシンボルを増殖させたり、シンボルの位置を調整することができます。
・シンボルスプレー・・インスタンスをスプレーで描きます。
オプションで直径や強さを変更できます。
シンボルスプレーツールで増やしたインスタンスは、シンボルセットとしてひとまとめに扱うことができます。
・シンボルシフト・・シンボルセット内のインスタンスの位置を移動させます。
・シンボルクランチ・・シンボルセットを選択した状態でシンボルクランチツールをクリックするとシンボルセット内のインスタンスがクリックするたび中心点にむかって収束あるいは遠ざかります。
収束させたインスタンスを広げるには
Win・・Altキーを押しながらクリックMac・・Optionキーを押しながらクリック
・シンボルリサイズ
シンボルセット内のインスタンスのサイズを拡大・縮小させます。
拡大させたインスタンスを縮小するには
Win・・Altキーを押しながらクリック
Mac・・Optionキーを押しながらクリック
その他にも、シンボルツールを使うとインスタンスのカラーを調整したりインスタンスにグラフィックスタイルを適用することができます。シンボルツールを使って、さまざまなアレンジを加えてみましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
シンボルライブラリに登録したシンボルを使いまわせば、カンタンに複雑なアートワークを作成できるようになります。
作業時間の短縮にもつながるため、シンボルとインスタンスの関係性をしっかりと覚えることが大事です。