プログラミングをして何かを実現したいときは、演算子(演算を表す記号)を使うことになります。
演算子は、どのプログラミング言語でも、たいてい同じような記述をします。
ですから、ぜひここでしっかりと演算子をマスターしておきますと、他の言語を学ぶとき、すんなりと理解できるはずです。
今回のC言語超入門では、算術演算子、関係演算子、論理演算子の3つを学んでいきましょう。
算術演算子で計算する
算術演算子は数値を計算するもので、特別に複雑なものではありません。
※算術演算子の種類
+ 足し算(加算)
ー 引き算(減算)
* かけ算(乗算)
/ 割り算(除算)
% あまり
以下の「※プログラム1」は、算術演算子を使ったサンプルプログラムです。
※プログラム1
include <stdio.h> main() { int x[5], i; x[0] = 123 + 4; x[1] = 123 - 4; x[2] = 123 * 5; x[3] = 123 / 5; x[4] = 123 % 5; for (i=0; i<5; i++) printf("x[%d] = %d\n", i, x[i]); }
※プログラム1の実行結果
x[0] = 127 x[1] = 119 x[2] = 615 x[3] = 24 x[4] = 3
整数を使った割り算(除算)では、小数点以下は切り捨てられます。
そのため「※プログラム1」の割り算の結果が「24.6」ではなく「24」になっています。
関係演算子で比較する
関係演算子は、2つのオペランド(演算における値や変数)の大小関係を判定するものです。
算術演算子は、大抵どのコンピューター言語でも同じ記述をしますが、関係演算子については言語によって少し表現方法が異なります。
C言語の関係演算子は次のとおりです。
※関係演算子の種類
a < b aはbより小さい a <= b aはbより小さいか等しい a == b aとbは等しい a >= b aはbより大きいか等しい a > b aはbより大きい a != b aはbと等しくない
例えば、変数aの値が変数bの値より大きいときに、”こんにちは”という文字を出力したいのであれば、
if (a > b) printf("こんにちは\n");
のように使用します。
論理演算子で、和・積・否定処理をする
論理演算子は、真偽値を否定したり、複数の条件を組み合わせたりするものです。
算術演算子や関係演算子と比較しますと、論理演算子は少し難しく感じるかもしれませんが、プログラミングをするうえでとても便利な演算子です。
すぐに理解できなくても、ゆっくり考えていただければ、必ず理解できるようになりますから、あきらめないでくださいね。
※論理演算子の種類
a && b aかつb(論理積) a || b aまたはb(論理和) !a aではない(否定)
例えば、変数aの値が1で、なおかつ、変数bの値が2であったとき、”こんにちは”という文字を出力したいのであれば、
if (a ==1 && b==2) printf("こんにちは\n");
のように使用します。
C言語超入門の第17回まとめ
さて、算術演算子、関係演算子、論理演算子の3つについて、理解できましたでしょうか。
論理演算子は見慣れないため、少し難しく感じたかもしれませんが、何度も使っていくうちに、自然と身に付いてくるものです。
さて、C言語には、算術演算子、関係演算子、論理演算子の他にも、C言語独自の演算子がありますので、次回のC言語超入門でお伝えいたします。
ステップ・バイ・ステップ。焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。