Illustrator(イラストレーター)を使いこなすためには、ペンツールをマスターすることが大切です。ペンツールの使い方がわからない人は、まずは基本操作をおさえましょう。それでは、ペンツールを使いこなすためのポイントを学んでいきましょう。
ペンツールの基本操作
1.アンカーとセグメントの関係
アンカーとセグメントの関係を理解するために、まっすぐな線を描いてみましょう。ペンツールでまっすぐな線を引くには、Shiftキーを使用します。
- ペンツールを選択し、適当な場所にアンカーポイントを打ちます。
- Shiftキーを押しながら、上下左右の好きな位置にアンカーポイントを打ちましょう。これでまっすぐな線が引けました。
-
線を描き終えるには
- Windows
アートボードの上の何もない場所までカーソルを移動、Ctrlキーを押しながらクリック - Mac
アートボードの上の何もない場所までカーソルを移動、Command キーを押しながらクリック
アンカーポイントとアンカーポイントで結ばれた1本の線をセグメントと呼びます。セグメントはパスの最小単位であるということを覚えておきましょう。
2.方向線を操作して曲線を描くには
1.で描いた直線には方向線を操作するためのハンドルが表示されていませんでした。曲線を描くには方向線の位置を設定してセグメントの方向性を指示します。
ペンツールを使って横方向に曲線を描いていきましょう。
- 適当な場所にアンカーポイントを打ちましょう。
- 次のアンカーポイントを打ったとき、マウスの左ボタンを離さずにマウスを上下左右好きな位置に移動させてみましょう。このとき、アンカーポイントの左右に方向線があらわれます。
- アンカーポイントを打ちたい方角へ方向線の向きを変えてからアンカーポイントを打つことで、流れに逆らわずに自然な曲線が描けます。
-
方向線を操作するには
- Windows・・・Altキーを押しながら方向線をクリック&ドラッグ
- Mac・・・Optionキーを押しながら方向線をクリック&ドラッグ
3.ベジェ曲線とは
ベジェ曲線とは、パスのことを指します。アンカーポイントとアンカーポイントを結ぶ線は、自動で計算されて描かれた線であり、どんなに拡大しても乱れることがありません。
一方、ペイントソフトで描いた線は、小さな四角い図形をたくさん並べることで角を丸く見せているため、拡大すればするほど乱れてしまいます。これがIllustratorで描いたベジェ曲線と、ペイントソフトで描いた線の違いです。
ペンツールを使いこなすために必要な機能
1.アンカーポイントを追加したり削除するには
ペンツールで描いた線にアンカーポイントを追加したり削除したいときには、「アンカーポイントの追加ツール」もしくは「アンカーポイントの削除ツール」を使用します。
ツールボックスからペンツールを切り離して、パスの近くに移動させて作業してもいいでしょう。
しかし、わざわざツールを選択しなおさなくても、ペンツールを選択している状態でアンカーポイントへ近づけるとペン先のアイコンの形が変化し、ペンツールの機能が切り替わります。
- 選択ツールかダイレクト選択ツールを使用してパスを表示させます。
- ペンツールをパスに近づけてみましょう。プラスの表示が出ていればアンカーポイントを追加でき、マイナスの表示があらわれれば削除できます。
※アンカーポイントの追加や削除ができないときは
ペンツールがパス上からずれていると、アンカーポイントの追加や削除ができません。虫眼鏡ツールで画面を拡大してパスの上にしっかりとカーソルを合わせましょう。
2.ペンツールでパスを再編集するには
パスを描き終えた後でアンカーポイントや方向線の位置を修正したくなったときは、ダイレクト選択ツールを使用してアンカーポイントや方向線をつかんで操作しましょう。
アンカーポイントの上で「アンカーポイントの切り替えツール」を使用すれば方向線の向きを変えることもできます。
ペンツールを使いこなすための練習方法
- 初級・・・ペンツールでハートマークを描く
- 中級・・・Aから順番にアルファベットを書く
- 上級・・・写真をトレース
まとめ
Illustratorのペンツールの使用方法は難しくありません。使いこなすためにはひたすら練習あるのみです。たくさんペンツールを使用して、自由自在に線を描けるようになりましょう!
おすすめ記事
➡【Illustrator入門】文字ツールの基本操作とアウトライン化
➡【Illustrator入門】イラストレーターで波線を書く方法とは?