2020年に小学校での必修化が決まり、最近、何かと話題になっているプログラミング教育について、小学生のお子様をお持ちの保護者の皆様は、様々な疑問をお持ちのことでしょう。
「プログラミング教育って本当に必要なの?」
「IT人材が不足するっていうけど、うちの子はプログラマーになるとは思えないんだけど」
という声も聞こえてきそうです。
そこで改めて、なぜ今プログラミング教育なのかということについて整理してみましょう。
 
1.見逃せない社会的背景
 今回小学校にプログラミング教育が導入される背景には、日本国内における深刻なIT人材不足が挙げられます。人工知能AIやロボット技術の発達によって、人が行う仕事が減少すると予測された研究報告についてご存知の方は多いでしょう。2013年9月、オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネ ディクト・フレイ博士が、「米国において10~20年内に労働人口の47%が機械に代替されるリスクが70%以上」という推計結果を発表したことから始まり、日本でも2015年に野村総合研究所が同じ手法によって日本国内の予測をしており、「10~20 年後に、日本の 労働人口の約 49%が就いている職業において、それらに代替することが可能」との予測結果で出ています。加えて経済産業省が2016年6月にリリースした「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、IT人材のニーズが年々上昇する一方で、IT人材の育成は追い付かず、2030年には約60万人不足すると予測されています。
次回Vol.2は、「2.文部科学省の方針と考え方」についてお伝えします。